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  • 執筆者の写真Shiori SHIMOMURA

生まれ変わるために。


昨今のCOVID19の対応策として、全世界でのスポーツ・芸術における イベント、トレーニング、レッスンなどの中止・縮小・延期がされている現状を、 とてもやるせなく、同時に重く受け止めています。


この病気で、ご家族やご友人、もしくはそれ以外の心を寄せていた人を 失って悲しんでいる人もいるかもしれないとも思っています。


その中で、私自身も悩みながら展示会のお知らせをいたします。

今後の状況によっては開催延期、または中止の可能性もございます。

そのことはご了承いただけたらと思います。


まず、私が4月1日現在の時点で開催を判断した観点の3つは下記となります。


1. 感染のリスクが挙げられるほど、大人数が集まるイベントではない。

2. 開閉のできる窓のある空間で、室内の換気が可能。

3. 私の役割。


1と2は、厚生労働省の指針をもとに結論を導きました。


そして、大切なのは3だと思っています。

これはすごく考えています。今でも考えています。


2013年から始めた活動とその間の3回の展示会を通して、

4回目の展示会をやる前に、私の役割がどういうことなのか、考えました。

そうやってできたコンセプトと文章を、今回のフライヤーを記載していただきました。


『Make your story』 デザインがいいとか、クオリティーがいいとか言いますが、 デザインは、人それぞれの好みもあって選ぶかどうかということで、

クオリティーは、今では良いものであることが当然でないかと、 そんな前提は、もはや当たり前だと思います。

大事なことは、私の作るものを、服を、選んでくださる人に

どんなふうに喜んでもらいたいのか、

そんな私の服を着て過ごしている人と接する人に、

どんなことを感じてもらいたいのか、

そういうことを、真剣に考えました。 ていうか、そういうことが、今までの私に足りなかったと思います。


とはいえ、

今の状況で、展示会の開催に対する判断は難しいです。

今、そんな役割なんてどうだっていい!っていう人もいると思います。 服どころじゃないっていう人もいて、当然だと思います。 あと、私が展示会を開催する中で、 「ウィルスは私には関係ないこと」とか、 「私が人に接することで、接触者や、感染者を増やすことはない」とか、 そういうことは全く思っていません。 同時に、この状況をきっかけに、 生まれ変わるくらいの意識がなければ、 生き残っていけないという気持ちでもいます。

生まれ変わるために何ができる?

また、今の状況で服を作り届けるために、 人と接することをどれだけ避けることができるのか?

そんなことも考えてみました。 でも、同時に今まで私に作ることを依頼した人のために、

何を私がして来たのかということも、たくさん思い出したのです。

2時間ほどかけて、クライアントさんのお宅を訪問し、 その人の頭と首を計測して、試作を何度か繰り返したこともあれば、 ミロンガの会場の更衣室で、試着いただいたこともあるし、 時間をかけて、拙宅にお越しいただいた人もいれば、 サンプルを送付して試着いただいた後に、製作した方もいます。 それは全部理由があったから、人と接するという手順を、選んできました。 その手順を、ショートカットできる方法が、あれば試したいと思います。 クライアントさんと、きちんと話ができれば、やり方は増えると思います。

最後に、物理的に移動をすることを控えるべきとされている中で、 展示会を開催しても、お会いできる人は少ないということも承知しています。 でも、私が今、静かに部屋で手を動かして作っているものを、 集めて展示した場所を、電波を使って配信するようなことで、 私と私の作ったものをお伝えして、何かしらの反応もいただけたら

それだけで、本当に幸せに思います。 それが展示会を開催する目的として大きな部分です。

無観客試合ってあるけれど、無観客展示会というものも 表現の一つとして探っていく時代になってきているのだと思います。

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