春が来るまでのあいだ
- Shiori SHIMOMURA
- 2018年1月31日
- 読了時間: 2分
新年が明けて早々の鋭い寒さと積もった大雪に、例年以上に潔く寒い冬を体感していながら、
只今、お勤め先の出張でドイツにいますが東京よりもまったく寒くないので、
気が張りつつも過ごしやすく、ちょっとしたゆとりも感じます。
着るものを考えて、作って、着て、提供して、また考えることを仕事としていると、
公私とも頭のなかはいつも季節の一つ先、次の季節、その次の季節も意識します。
ストックで集め始めている生地も、例年以上に春らしくなってきています。
ただ季節の装いに特化していくことが、現代の飛ぶような時間のなかで過ごす衣生活と
必ずしもつながらないということは、私自身も体感しています。
季節に対する思いの「ハレ」と、誰か周囲の人や誰かのの為の「ハレ」と
行く場面に対して時に必要な「ハレ」と、自分にしか分からないの気持ちのなかでの「ハレ」と、
今、思いつく限り「ハレ」にも、4つくらいありますが、
そんな「ハレ」のために、選んでいただける服を用意できるように2月から手を動かしていきます。
日本では、はっきりときっぱりと潔いドレスアップをする機会は、
他の国に比べると少ない、もしくは今までよりもさらに少なくなってきているかもしれません。
多分、自分の中の「ハレ」を増やすことで、ただそれだけで、
もっともっと、人生はそれだけでドラマティックになるはずです。
そうなったら、もっと私の出番も露出も増えるでしょうが(笑)
今、その出番のためにかける時間を、削りだしていくことがこれからの私のテーマです。

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