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しばしのおやすみのまえに。

  • 執筆者の写真: Shiori SHIMOMURA
    Shiori SHIMOMURA
  • 2016年10月19日
  • 読了時間: 3分

未来のことは本当に分からずに生きているので、

近くても遠くても、先のことに対するお約束をしにくいことは事実です。

でも10月末を目処として、11月からの製作活動休止のお知らせをしてからも、

何人かの方からすでに、お問い合わせとご注文をいただいていることは、ありがたい限りです。

前回のお知らせにて、私の意志が向くところと、今の私の現状を省みた結果、

敢えて止まってみることを決めたことに対して、改めてお詫びをするとともに、

快くご理解いただいていることに、お礼を申し上げます。

おそらく、水面下だけで動き続けている状態・・・となります。

最近、学生の時の先輩から連絡先の変更のお知らせが、携帯電話に届きました。

もう、10年近く会っていなかった方なので、ちょっと迷いながらも

お礼の返信と近況報告として、このサイトをご連絡したところ、

「すごい、初志貫徹したんですね!」という、御返事をいただきました。

専門的に服飾やファッションを学ぶことを選ばなかったけれど、

社会に出る前に、手やからだを動かして何かを作っていたいと思っていた中で、

たまたま出会ったのが衣服で、たまたま縁があってメーカーに就職したころは、

まだ自分で何かを起こすってことを全く考えていませんでした。

けれど、その当時を知っている人がいう「初志貫徹」の言葉を思うと、

私は無自覚にも潜在的に、今の状況を手に入れることを選んでいたのかもしれません。

衣服に対する社会の意識も、時代の流れる速さも当時から大きく変化しているけれど、

人との関係に支えられているおかげで、私が自分の気持ちに反応し動きやすくなってもいます。

今後のどのように活動していくかということの中に、いくつかおぼろげな考えはあるのですが、

たとえば一日、一日、大切に生きて、いつそれが終わってもいいと思いながらも、

無意識的には、長く生きて、しかも長く楽しんでいたほうが絶対にいい。 幸いにも今はまだ、自分が望めばそれが実現できる環境にいると思っています。

着るもの、着ること、着る行為は、生きることに繋がっているということは、

今までの製作活動で、出会った人たちの話を聞いたことで得た私の実感です。

だからファッションというか、服というものをこれからも作っていくために、

作り手としての私が、自分自身の「生」を改めて考える必要があります。

活動休止は2月末までとお知らせしていますが、それもまだはっきりとわかりません。

今後、私が服を作るということは、その相手の思いに応えることだけでなく、

私がどう生きてどう生活していくかということに、大きく関わってくるので、 自分の意志と環境を、少しずつ整えていこうと思っています。

 
 
 

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