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シリアスになりすぎないアンテナ

  • 執筆者の写真: Shiori SHIMOMURA
    Shiori SHIMOMURA
  • 2016年5月14日
  • 読了時間: 3分

今年の連休は、おつとめ先からお休みを無理やりいただき11連休にしましたが、

目的はほぼ、遅れていた製作を少しでも進めるためであって、

おかげで、ある程度の巻き返しができたのは、計画通りでしたが、

その間の不安定な気候、特に強風にやられてしまい休みの半ばから喉を痛めていました。

日々の気温差を凌げないということは、からだが疲れを溜めていたのだろうと思います。

今回、薬を飲まずに回復を試みたので、ちょっと長引きましたが今は元気です。

そして、5月5日の立夏が過ぎ、日差しがどんどん強くなっているのを感じます。 どうやら、今の時期の紫外線が年間通して一番強いらしく、もう既に油断はできません。

そんな連休中に、高校の時の同級生と食事をする機会がありました。

美術大学受験を共にして、今となっては、それぞれ形は違えど置かれている立場や肩書きとは別に、

絵を描く、手を動かす、物を作るだけじゃなく、心惹かれた何かを観に、体感しに、経験しに、

遠いところまで出かけてしまうようなスタイルを、お互いにそれなりに作っている感じです。

多分、お互い「こうすればいい」とか「こうあるべき」とか「こうしたい」とか、でなく、

本当に必死にに手を動かした「現役」のときから、社会に出て仕事で時間を奪われて不安であっても、

「これをしなければどうしようもない」っていう欲求が、いつも心のどこかにある気がします。

だから卒業してから今になっても、同じようなことで苦労していたり、悩んでいたり共感は尽きません。

そして自分たちと同様に、「これをしなければどうしようもない」って欲求を、むき出しにしている人の生み出す何か、

絵画とか彫刻とか音楽とか衣服とか踊りとかに出会って感じることを、どうやって伝えるかという話になった時に、

私の中で深く感じいったのは、友達が言い切った一言。

「率直に言って欲しいっていうのは、絶対に嘘。」

彼女は過去の仕事のなかで「何か気になることがあれば言ってほしい」という人に限って、

言葉どおりに指摘すると、かなり落ち込んでしまう傾向があるっていう体験をしたようです。

人々は体調を崩した時には早く治したいと特効薬を求めてしまうのに、

精神的なことや日頃ある疑問に対峙した時は、明快に指摘され解決されることを

実は心のどこかで恐れていて拒絶したくなるのかもしれないと思います。

というよりも日頃の私自身にも、あてはまることがいくつかあるのだと思います。

そのことから、最近考えたことがいろいろあるのですが、

もう少し、自分の中で言葉にできたら、いつかこうやって書くかもしれません。

さて、考えるよりも遊ぶよりも先に、何よりも手を動かさなくてはならない状況になっていまして、

今の時点でオーダーされるお客様は少なくとも3カ月はお待ちいただくというお返事をしております。

これは、お勤め先の仕事が突発的なものも多く、長期のスケジュールを立てにくいことと、

最近オーダーしていただいるウェアの製作の、難易度が高くなっているということが理由です。

私以外にも服を作って提供している人がたくさんいる中で、

あえて私の服を選んでくださっている人の為に、これからの自分になにが必要なのか、

少しずつ作っていきながら少しずつ見つけていくつもりです。

その中で、ご意見やご感想があれば、ギフトとして受け取れる私でありたいです(笑)。

何せ、一人でやっているので、見失うことはしょっちゅうなのです。

シリアスになりすぎないアンテナは常に張っておきたいと思っています。

 
 
 

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