生地在庫について
- Shiori SHIMOMURA
- 2015年10月28日
- 読了時間: 3分
目下、製作活動3年目を迎えるにあたって、一番、悩ましくおもっていることです。 今月初めに公開した2015秋冬のコレクション生地のほとんどが、 売り切れか在庫わずかという状況になってしまいました。 製作活動を始めた時は、最初から多めに生地を仕入れていたのですが、
今回は必要な生地を必要な分だけ発注してサンプルを作ってサイトを更新していました。 サイトをご覧になって、オーダーを頂いた時に必要であれば生地を仕入れるのですが、 中にはそれまでの間に、既に仕入先でも生地の在庫切れが発生している状況で、 特に2015秋冬の「Autumn Twilight」は何人かの人からお問い合わせをいただいたところ、
大変恐縮なのですが、再び仕入先に入るかどうかわからない状況で、現在ないものはないのです。 とはいえ、オーダーをくださる方のほとんどが私の友達であるということと、 その中ではタンゴのレッスンやミロンガという、同じ場所に集まるという場合があることで、 いくら形が違うと言っても、同じ柄の服を不特定多数の方に提供するということは
個人的には違和感のような罪悪感のようなものがあり、これくらいでちょうどいいのかもしれません。 2015秋冬に関しては、また新たに生地を入荷することがありましたら随時更新しますが、 自分の心境としては、既に次の2016春夏にむけて新しいものを作っていくつもりです。 また、今までも今でも、無地の商品のお問い合わせをいただくことがあります。 これは生地を仕入れることよりも、生地の色に合わせた糸を揃えることに大幅なコストがかかるので、 沢山の色をご用意できませんが、まず黒だけは使えそうな生地を都度、探すことにしました。 厚さや質感など、同じ黒でも多様ですがこれだけでも、着こなしの幅はできると思っています。 そして、新しいものを作っていくなかで、必ず出てくる試作品や在庫の生地を使って作ったものを、 今年初めにやったアウトレットセールほど安価にはできないと思いますが、 オーダーするよりもお求めやすく提供する機会を作れたら理想的だなと思っています。 手段や方法は妄想中ですので、これは今、思いついたままに言葉にしています。 結局、材料の仕入と商品の生産と在庫の消化に関しては、アパレルをやっていく上では永遠の課題で、 学生の時にこの仕組みの負がわかっていたら、私はこの業界に入らなかったかもしれません(笑)。 今でも、ふと、他に何かできることがあるのではないかな?って思うことがあるのですが、 こうなったら、もうしばらくは現代のニーズから生まれる負を見るのもありかもと思っています。

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